組合の活動

安全をみんなで守るー組合主催の安全大会について


札幌河川維持管理事業協同組合では、労働災害の予防を何よりも大切に考えています。

その一環として、令和4年度からは組合主催の安全大会を開催し、安全対策や労働災害の予防に関する情報を共有する場を設けています。

この安全大会では、最新の安全対策や法規制、技術について学びながら、従事者一人ひとりの意識を高め、より良い労働環境づくりを目指しています。安全文化の定着に向けて、皆で考え、学び合う大切な機会となっています。

なお、令和4年度以前は、組合員がそれぞれ所属する団体の安全大会に参加していたため、組合としての開催はありませんでしたが、安全意識のさらなる向上を目指し、組合主催で開催することとしました。

 

これからも「安全第一」の姿勢を大切にしながら、安心して働ける環境づくりに取り組んでまいります。

 


研修会


学びを力にー研修会の取り組み

札幌河川維持管理事業協同組合では、日々の業務に役立つ知識や技術を身につけられるよう、研修会を開催しています。実務に直結する情報を共有し、仕事の質や効率を高める学びの場として、組合員のスキルアップを支えています。

こうした取り組みを通じて、組合全体の技術力や対応力を高め、地域の安全と安心を支える力を育んでいます。

第1回研修会ー望月寒川放水路トンネル施設見学会

 

令和元年11月14日(木)、第1回研修会では「望月寒川放水路トンネル」の工事現場を見学しました。

完成後の維持管理を見据えながら、施工中の現場を間近で視察し、業務に役立つ知識や視点を深める貴重な機会となりました。参加者からは「実務に直結する学びが多く、有意義だった」との声もあり、維持管理への意識が高まる研修会となりました。

今後も、現場に触れる学びの場を通じて、組合員のスキル向上と地域への貢献を目指してまいります。

望月寒川放水路トンネル見学

望月寒川放水路トンネル吞口


放水路呑口

放水路吐口


※資料提供:札幌建設管理部

望月寒川放水路トンネルの概要

望月寒川放水路トンネルは、札幌市内の住宅密集地を流れる望月寒川で頻発する溢水被害を軽減するために建設されるものです。上流部の都市化により流出量が増加し、現河道の流下能力が不足しているため、従来の河道拡幅だけでは対応が困難です。

そこで、シールド工法を用いた放水路トンネルを上流部に設置し、洪水流量の一部を豊平川へ分流させることで、望月寒川の負担を軽減します。(令和4年4月供用開始)

諸元(概要) 

・総延長: 1.9km 内径: 4.8m

 縦断勾配: 1/423 最小曲率: R=40m

 最小土被: 3.4m

・計画流量: 45m³/s

(資料提供:札幌建設管理部)

第2回研修会ー「札幌の地形地質と地盤について」

 

令和7年1月17日(金)、第2回研修会では、(株)ドーコン 常務執行役員 金 秀俊 氏(元地質部長・前環境事業本部長)を講師にお迎えし、「札幌の地形地質と地盤について」をテーマにご講演いただきました。

 

札幌の地形は、河川や海、そして火山活動など、さまざまな自然の力によって形づくられてきました。地質にもそれぞれの成り立ちがあり、地域の特徴が色濃く表れています。

講演では、札幌の地形と地質の関係についてわかりやすく解説いただき、さらに近年頻発する豪雨や地震などの自然災害に関連する土木地質的な注意点についても、具体的な事例を交えて学ぶことができました。

参加者からは、「日々の業務に直結する知識を得られた」「地域の地盤特性を改めて理解できた」といった声が寄せられ、非常に充実した研修会となりました。


第3回研修会――「地球環境の変化と北海道の気象について」

 

令和7年9月30日(火)、第3回研修会では、気象予報士・防災士 菅井貴子氏を講師にお迎えし、「地球環境の変化と北海道の気象について」をテーマにご講演いただきました。

研修会では、夏の高温化や冬の短縮傾向も顕著で、これまでにない気象現象が増加していること。大雨・暴風・猛暑・台風などの災害が頻発し、地球温暖化は研究者の予測を上回る速度で進行しており、強い台風や爆弾低気圧の増加、冬季の寒冷化なども懸念されていること。冬型の気圧配置による降雪リスク等について解説していただきました。また地震・竜巻・雷・局地的豪雨など予測困難な災害への備えの必要性についても丁寧でわかりやすい説明をしていただきました。

北海道の気象と環境の変化に対する理解を深める貴重な機会となりました。


創立10周年記念講演会・祝賀会ー歩みを振り返り、未来へつなぐひととき


札幌の街が秋の終わりを迎えていた平成22年――札幌河川維持管理事業協同組合は誕生しました。

創立総会は11月18日に開催され、続く12月16日には札幌市長から設立の認可を受け、12月21日には法人登記を完了。こうして、組合は法人としての第一歩を踏み出しました。

あれから10年。地域に根ざし、河川の維持管理を通じて安全・安心なまちづくりに貢献してきた私たちは、令和4年5月30日、札幌グランドホテルにて「創立10周年記念講演会・祝賀会を盛大に開催しました。

人口湿地ってすごい!――環境にも河川にもやさしい新しい取り組み

 

記念講演では、十勝川中流部市民協同会議 理事長・和田哲也氏をお迎えし、第23回 日本水大賞 環境大臣賞「人口湿地の維持管理による温室効果ガス削減と河川管理コストの低減」についてご講演いただきました。

環境保全と効率的な河川管理の両立という、これからの河川維持のあり方を考える貴重な機会となり、参加者一同、大きな学びと気づきを得ることができました。

笑顔と感謝に包まれて――創立10周年祝賀会のひととき

 

祝賀会は、理事長の安田謙一氏の挨拶で始まりました。安田理事長は組合の歴史を振り返りつつ、今後のさらなる結束を述べられました。続いてご来賓の皆様からのお祝いの言葉と乾杯の音頭で祝宴の幕が開きました。祝賀会のハイライトは、「10年の歩み ヒストリースライドショー」でした。これまでの活動や諸々の維持作業や組合員や班長の紹介がスライドで行われました。創立10周年の祝賀会は、次の10年に向け新たな一歩を踏み出す日となりました。

 


音楽に包まれて――祝賀会の華やかなひととき

 

祝賀会では、クラシック音楽のアンサンブルグループ「奏楽(そら)」による演奏も披露されました。ピアノ、ヴァイオリン、チェロ、フルート、オーボエ――それぞれの楽器が織りなす美しい音色が会場を華やかに彩りました。

会の締めくくりには、副理事長とご来賓の皆さまから心温まるご挨拶をいただき、感謝と笑顔に包まれながら記念すべき一日が穏やかに幕を閉じました。


江戸切子

スイーツ


札幌建設管理部維持・除雪功労者表彰ー地域に寄り添う誠実な取り組み


長年にわたり維持管理や除雪業務に尽力し、地域の安全・安心な暮らしに貢献された個人や企業の功績を称えるため、毎年、空知総合振興局長より感謝状が贈られています。 この表彰は、日々の業務に真摯に取り組む個人と企業の努力を讃えるとともに、維持管理業務の社会的な評価を高めることを目的とした意義深いものです。

本組合も、業務受託から10年の節目を迎えた令和4年度より、個人と企業が表彰を受けており、組合員の地域への貢献が認められたことは、大きな励みとなっています。

○各年度の受賞者(社)

令和4年度表彰

  企業・個人   企業   個人
  受賞者(社)数   1社   1社

令和5年度表彰

企業・個人   企業   個人
  受賞者(社)数  2社   2名

令和6年度表彰

  企業・個人   企業   個人
受賞者(社)数   1社   1名

河川とともに歩むー河川維持管理業務について


河川は自然の一部であり、場所や季節によってさまざまな表情を見せます。ゆるやかな変化もあれば、洪水などで急に姿を変えることもあります。

私たちは、こうした川の変化を日々見守りながら、施設の点検や整備を行い、安全で安心な川づくりに取り組んでいます。

日々の見守りが未来を守る――パトロール業務の取り組み

川の安全を守るために、パトロールを行っています。 河川施設の点検や異常の早期発見を通じて、地域の安心につながる環境づくりを支えています。 川の変化に寄り添いながら見守っています。

河川パトロール


安全と環境を守る維持業務――堤防除草の取り組み

堤防の安全と環境を守るため、堤防除草を行っています。ひび割れや変形などの異常を早期に発見し、災害への備えにもつなげています。

除草業務  


水の流れを守る維持業務――河道内の土砂堆積除去作業

堆積土砂の除去は、水の流れを保ち、洪水を防ぐための重要な作業です。川の状態を確かめながら土砂の除去を行っています。

 

河道内土砂堆積除去作業


堤防を守る維持業務――河床・河岸の洗掘防止対策

川の流れによって河床や河岸が削られる「洗掘」は、堤防の損傷や崩壊につながる危険があります。こうした被害を防ぐため、事前に洗堀防止対策を行っています。

 洗掘防止作業   


川の流れを守る維持業務――河道内の樹木除去・除草対策

河道内に樹木や草が繁茂すると、洪水時に水の流れを妨げ、氾濫の原因になることがあります。川の中に生い茂った樹木を取り除き水位の上昇を抑えるとともに水路を維持確しています。

 

河道内の樹木除去対策    


緊急対応


冬の川の緊急対応――砕氷や除去の取り組み

冬期は結氷による流れの閉塞といったリスクが高まる季節です。解氷時には砕氷や除去などの緊急対応を行い、安全な水路を確保しています。

砕氷除去作業


異常気象時の緊急点検と定期点検の強化

台風や大雨の際には、水門や堰などの施設に異常がないかを早めに確認し、被害を防ぐための緊急点検を行っています。また、施設の老朽化に対応するため、通常の点検に加えて詳しい定期点検を実施しています。

川の安全を支えるしくみー河川管理施設の管理

堰や水門、樋管、排水機場などの河川施設は、洪水を防ぎ、水を安定して届けるために欠かせない設備です。老朽化に備えて日常的な点検・修繕を行い、異常気象時には早めの確認で被害を防いでいます。

河川管理施設の管理

堰、水門、樋管(ひかん)や排水機場などの川の施設は、洪水を防ぐなど大切な役割を果たしています。これらの施設は年々古くなっていくため、長く安全に使えるように点検や修繕などの管理を行なっています。

当組合が維持管理している主な管理施設


施設名 役割と特徴
 堰(せき)  川の水をためたり流したりして、水量を調節。農業や工業に必要な水を安定して確保します。
樋門(ひもん)  川や用水路の水の量・高さを調整。大雨のときに水が逆流しないようにする施設です。

排水機場

(はいすいきじょう)

 大雨で道路や住宅地にたまった雨水をポンプで川へ流し、浸水や水害を防ぎます。

床止め(とこどめ)

 川の底が削られすぎないように流れをゆるやかにし、川の安定を保つ構造物です。